オレを不登校に追い詰めた掟
その掟とは「什の掟」
什の掟とは
一、年長者の言ふことに背いてはなりませぬ
二、年長者には御辞儀をしなければなりませぬ
三、虚言を言ふ事はなりませぬ
四、卑怯な振舞をしてはなりませぬ
五、弱い者をいぢめてはなりませぬ
六、戸外で物を食べてはなりませぬ
七、戸外で婦人と言葉を交えてはなりませぬ
ならぬことはならぬものです
もし、破れば次のような罰を受けます。
一、無念(むねん)
一番軽い処罰で、みんなの前で「無念でありました。」と言い頭を下げる
二、竹篦(しっぺい)
今で言う「シッペ」の事です。
三、絶交(ぜっこう)
一番重い処罰です。いわゆる「仲間はずれ」をするということです。
四、その他
火鉢に手をかざす「手あぶり」や雪の中に突き倒して雪をかける「雪埋め」というような罰もあります。
「八重の桜」の影響もあり、これを是とする人が多いと思う。
これを非とするオレを、どう思い、どう言おうと構わない。
やっと、オレの人生を変えた外圧、自己と言うものを壊した輩が分かった。
オレは不登校を経験した。その事で、ずっと苦しんで来た。
普通の人が経験するであろう楽しみや普通の事、普通の苦労は経験してない、別のもっと辛いものを味わって来た。
オレが小学一年の時、何も悪いことをやってもいないのに信じず、やったと認めさせようと脅し文句を言った担任。
小学一年の時、忘れもをして家に取りに行き学校へ戻ったら、怒号の嵐で怒られてたとお袋が教えてくれた。
学校に言おうか悩んだらしいが、オレ以外の周りは地元の人たち。オレが孤立し、さらにイジメられるかもと思い学校に言わなかったと。
「什の掟」にある「年長者」が担任で、掟を破ったと言う無実の罪を着せられたのが「なりたての小学一年生」ってのは、おかしくないかね?
オレは、無実であるのに「罰の中」にある「無念」や「絶交」を、小学校から中学まで繰り返し受けてきたらね、人に迎合するしかなくなるんだよね。
やから、オレは中学で不登校という形で反抗したんだな。詳しく、考察しようと思ったが止める。
いまオレは、この経験を「逆縁の仏」として受け止めてる。こうなるのに30年あまりかかったけども。
オレは「什の掟」は是とはしない。感情論で言ってるのではない。もし「什の掟」の「年長者」が、間違った考えや恐ろしい考えの持ち主だった場合を想像して頂ければ分かると思う。